全学集会批判ビラ
(註・学生らとの団交を拒否して封鎖解除の意志確認をアリバイ的に取り付けようとする当局の全学集会方針を批判しつつ出現した〈呼びかけ〉から。) 〈教官諸君へ〉もし一片の良心と判断力があるならば、今こそ教授会決定をのりこえる方向で行動せよ。 いかなる形でも全学集会が行なわれた場合は、試験、 授業その他大学秩序維持の労働を放棄せよ。(予告声明をしてほしい。) 〈すくなくとも〉これが人間として、 諸君が未来に生きのびる 最低条件である。 一九六九年七月一日 教 官 共 斗 (準) 連絡先 松 下 研 究 室 (内線 二六七九) 全学集会加担者の諸君へ〈私〉たちが〈全学集会〉を粉砕の対象としてとらえるのは、たんに機動隊との衝突があるからではなく、また神大斗争の圧殺をもたらすからでもない。大学斗争の怖しさは、斗争の持続過程が機構や構成員の真の姿を明らかにしていくことであるが、とりわけ斗争の一つのくぎりをなす〈全学集会〉という発想のスキマには、この世界における全ての〈表現〉の階級性、原罪性が包括されているのである。 この意味を抹殺したり、気付いても、その巨大な問いかけに〈秩序〉をこえてまで答えようとしない諸君は次のことを忘れる な。・・・・・・ 諸君の落ちこんだ奈落も〈私〉たちの追求も、永続的な、世界(史)的な規模をもっているのだということを。 斗争の可視的な展開に関係〈なく〉、〈私〉たちの〈斗争〉は不滅である。 一九六九年七月八日 〈松下 昇〉 |